昨年、父が亡くなり葬儀を行いました。最近は家族葬も増えてきていると聞きましたが、我が家は商売を長らく営んでいるので、皆で相談して「家族葬は無理」ということになったのです。父の葬儀を行った会場は近隣でも大きな葬儀場で、すぐ隣は斎場となっています。父の葬儀をおこなっている時に、隣の斎場に何組も何人も出入りするのですが、全員が喪服を着ている訳でも無く不思議な雰囲気。いったい、あの人達は何だろう・・・そう思っていました。すると誰かが「直葬の家は随分増えてきたね」と言うのが聞こえてきたのです。直葬って何のことでしょう。周りの人に聞くと“一般葬でも家族葬でもない、もっともシンプルなもの”で“お通夜も葬儀・告別式も行わない、直接火葬式を行うもの”とか。家族葬でも会場を借りてお通夜や葬儀・告別式を行えば費用はそれなりに掛るけれど、参列者が少ないので、香典が集まらないと聞きます。でも直葬なら、本当に費用も最低限ですむとか。何だか寂しい気もしますが、確かに費用負担を考えると仕方ないのかも知れません。これからもっと増えるのかも・・・そんな気がします。