これは遠い親戚のお葬式に参列した時の話です。家族葬を行い、親戚の家は大阪でした。
数年前、子供のころに名古屋市緑区のゴミ屋敷片付けで一度か二度会ったことがあるような、ないような…もうほとんど記憶にない程の遠い親戚のお葬式と神奈川での心に残る散骨に参列しました。
故人との直接的な関りもなかったため、おいおい泣くことはないかなと思いティッシュは使いかけの数枚だけ残ったポケットティッシュとハンカチをバックに入れていました。
ところが思わぬ事態が起きたのです。それは故人のお孫さんから故人へあてた最後の手紙というものでした。
私はこれまで何度かお葬式に参列させていただきましたが、このような催しものは初めてだったので興味が湧き耳を傾けます。
すると、なんということでしょう。次々と溢れてくる涙がポロポロと止まりません。
終いには、鼻水でつまってしまうほど泣いてしまいました。ここで気づいたのです。あ、ティッシュ足りない…と。
仕方なく母にティッシュを貰いなんとかその場をしのぐことができましたが、私一人だったら完全に終わっていました。
もうハンカチで鼻水を拭くしか方法はなくなりますからね。本当に基本的なことだけれど、ハンカチとティッシュって大事だなと改めて実感した瞬間でした。